旅: 2010年アーカイブ
ここ数年は出張も少なくないので、一人で国内をうろうろしている。あちこちに行くことは行くのだけど、そこで誰かと触れあうということは、過去にはあまりなかった。
大きな変化があったのは、今年の春くらいから。昨年秋に始めたTwitterで交流する人が増えたのが、その要因だ。Twitterでの交流は地域に縛られない。日々気軽にコミュニケーションしている相手が、大阪や長野や北海道に住んでいたりする。こうした相手に、出張の機会に会いたいと思うようになり、Twitterで声をかけたり、かけられたりするようになった。
最初に会ったのは、大阪に住むBlackBerry使いの方。次は、長野に住んでいる投資クラスタの方。都内宿泊の際に思い立って呼びかけ、急遽飲み会となったこともあった。
そして今週、青森、京都と続けて取材があり、青森から京都へまっすぐ向かうスケジュールを組んだ。移動手段はJRの寝台特急「日本海」。カメラマンのぷろぺらさんと一緒だ。1両のみだが喫煙車が設定されており、俺たちは喫煙車両に席を取っていた。そこに、別の車両からタバコを吸いに来た女の子がいた。iPhone4を持ってTwitterをやっているのが気になり、つい、声をかけた。
「iPhone4ですね。Twitterやってるんですか?」
返って来た言葉は予想とはまったく違う言葉だった。
「ええ、Twitterです。もしかしてさっき、私からリプライ(返信)が行きませんでした? フォローもしました」
慌ててチェックすると、「ブルートレインなう。」という私のツイートに、「もしかして日本海なうですか?」とリプライが来ていた。こちらが声をかけるのと、向こうがTwitterで声をかけたのとが行き違うくらいの、タイミングだった。慌ててこちらからもフォローを返した。既にフォローしている人に会うのではなく出会ってからフォローするという、俺の経験にはない順番だった。
何のきっかけもなしに見知らぬ人に話しかけたりできないタイプで、これまでの人生において女性をナンパしたことがなかった。旅先での出会い、それもTwitterというツールにより声をかけやすくなったことで起こった出会いというのが、なんだかとても愉快だった。
「行った先で出会った人と交流するのって楽しいね」
ぷろぺらさんは俺よりも面白がっていた。同行のおっさん、つまり俺だけをモチーフにするのではなく、そこに女の子が入ることで写真にメリハリが生じ、ストーリー性が出たことを喜んだようだ。調子に乗った彼はその翌日、京都で着物姿の女性2人に声をかけた。観光客向けのレンタル着物だろうという雰囲気の2人。話を聞けば、同僚同士で観光に来たのだという。4人で夕食を取り、楽な格好に着替えてもう1軒飲みに行った。ぷろぺらさんは普段は飲まない人なので、彼と2軒も飲みに行った記憶はない。その彼が「もう1軒行こう」と主張したくらいだから、やはり楽しかったのだろう。ただ、女の子との会話を楽しみすぎたのか、写真はほとんど取っていなかったけれど(笑)
3泊4日の取材。初日は深夜バスだったので集合して乗り込んで寝ただけだったが、2日目、3日目とそれぞれの場所で人と出会い、予定外の触れあいを楽しむことができた。こういうのもいいかもしれないなと、新たな楽しみを感じた今回の出張。でも、ぷろぺらさんみたいに、リアルでポンと声をかけるのは俺には無理。Twitter廃人だけを探して歩くことにする(苦笑)
さーらが伊勢神宮に行ったことがなく、行ってみたいというので行くことにした。
実はカウントダウンで行こうかという案もあったのだが、子どもがカウントダウンまで起きていられるかどうかという懸念や、友人たちの来訪もありそのときは見合わせたのだった。
さらに、年末は休日であっても高速道路料金に上限が設定されなかった。しかし今回は往復ともに上限1000円が適用されるので、東京近郊区間とアクアラインを含めて5600円程度で往復できる。初詣のような混雑でもなく、高速道路料金も安く、それでもまだ十分にお正月気分の伊勢神宮をお参りできる、いい機会だと思ったのも、この週末にお伊勢参りを決めた理由だった。
1/9 22時前に自宅を出発。途中3回の休憩をはさみ、伊勢には翌3時半頃到着した。高速道路を下りてから給油し、アイドリングさせっぱなしでも迷惑ではない場所にクルマを停めて仮眠する作戦だったが、終夜営業のガソリンスタンドが見つからず右往左往。
結局、5時の外宮(げくう)開門に合わせて外宮の駐車場に一度停め、子どもを起こして早朝の参詣。子どもは不平たらたらだったが、真っ暗な森に囲まれた外宮はとても気持ちがよかった。しかし参詣後がまた困った。居場所がない。営業しているのはコンビニのみ。寒い寒いと訴える子どもを温めてやるためのガソリンもクルマに残っていない。何か温かいものはないかと立ち寄ったコンビニの店員に、最後の希望にすがる気持ちで尋ねたところ、終夜営業のガソリンスタンドが1軒あると教えてもらった。市街地から数分走った場所にあり、高速道路からも遠かったので捜索から漏れていたのだ。救われた気持ちでさっそくクルマを走らせ、給油。内宮の臨時駐車場にクルマを停めて7時から仮眠を取った。
10時に起き、今度は内宮に参詣。外宮に比べて圧倒的に人が多い。お宮に向かう道には出店が並び、様々な飲食店、土産物屋が軒を並べている。せっかくなので伊勢うどんで朝食をとった。立ち寄ったのは、おかげ横丁にある伊勢うどんのお店。個人的には好きな味ではないが、旅先ではそこでしか食べられないものを食べたいし。
朝食も済んだら、さっそく参詣。ちょっとだけ待ち行列があったものの、元旦の比ではない。あっさりお参りしてお札やお守りもいただき、今度はのんびりとお店を見つつ参道を戻る。子どもたちが食べたがったフライドポテトを買ってやり、さーらはあちこちで売っていた焼きがきを食べたり。
お昼ご飯は、通りかかったコメダ珈琲。伊勢とは無関係だけど、年末からずっと小倉トーストが食べたかったので(笑) 子どもたちは普通のトースト。
午後、買いそびれたお札を買いにもう一度外宮へ行き、駅前の土産物屋でさーらの実家へのおみやげを買ってから、16時頃、帰路についた。
多気PA、嬉野PA、安濃SAでの休憩後、軽い渋滞に巻き込まれた。夕方だからしかたがない。伊勢湾岸道路に出てからはスイスイ流れていたので、流れに乗ってさくっと愛知県東部まで駆け抜けて、刈谷ハイウェイオアシスへ。ここのトイレがとてもゴージャスで、笑っちゃった。名前もストレートに「デラックストイレ」(笑) 小便器の周囲がガラス張りになっていて中庭のようなスペースが見える。女子トイレもゴージャスで喫煙スペースなんかもあったらしい。ハイウェイオアシスで子どもたちに何か食べさせようと思ったのだが、食事をする気分ではなかったようで、長男も次男もアイスクリーム。さーらはラーメン。その後、家族で観覧車に乗り、伊勢湾岸に広がる工業地帯の夜景を楽しんだ。
ほどなく東名に入り、大井松田から横浜町田まで30km渋滞の表示におののきながら進む。時刻が下がるにつれて次第に短くなってはいったものの、完全には沈静化しない様子。牧ノ原SA、足柄SAと停まり、渋滞情報を見る。足柄SA到着時点での横浜町田ICまでの通貨予想時間は80分。ちょっとかかりすぎる。疲労もたまってきていたので、ここで1時間の休憩を取ることにした。
休憩後に確認すると、横浜町田ICまでの通過予想時間は45分に短縮されていた。渋滞も解消されている。1時間の休憩を取ったがドライブ時間は35分短縮されたので半分以上相殺。しかも気楽に帰れる。
帰宅は深夜2時ちょっと前。疲れてはいたが空腹だったし運転で酒も飲めなかったので、カップラーメンとハイボールで一杯やってから4時に就寝。お疲れ様でした〜!
--------------------------------
ちなみに、木更津から伊勢神宮まではほぼ500km。現地移動を入れても往復で1100km程度。俺ひとりの運転で日帰りできるのはこの辺が限度。500km以遠は、車中でもいいから1泊したい。1泊2日なら、片道700kmくらい(往復+現地走行含めて1500〜1600km)くらいは大丈夫。これ以上になると、ドライバーのキャパシティよりも旅程に占める移動時間の問題の方が大きくなるけれど(笑)
(2010.1.13追記)