シルクロードの味 |
火曜日の夕食はカレーだった。
我が家ではカレーを作るとき、子供用と大人用を分けて作ることが多い。今回も、子供にはバーモントカレー、大人にはキーマカレーを作った。子供用の具材は牛肉、ウィンナー、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、大人用の具材は合挽肉、たまねぎ、トマトと、全くの別物。これらを今回は、ライスではなくパンと一緒に食べた。テーブルの上に出したホットプレートでフランスパンやバターロールを温めて、カレーをつけて食べる。スプーンではなく手で食べる、まったりとした食事だ。
カレーの翌日は、カレーうどんになることが多い。水曜日の夜も、メインはカレーうどんだった。
カレーうどんの材料になるのは、子供用に作ったバーモントカレー。大人用のカレーを使うと辛くて子供が食べられないし。今回は2皿分近くカレーが残っていたので、それを元に麺つゆ、片栗粉などを加えて3人分のカレーうどんつゆを作った。これは、さーらと子どもたちが食べる分だ。おいしくできていたようで、みなパクパク食べてくれた。
さて、鍋に残っているのはキーマカレーの方。それも、1皿に満たない程度の半端な量だ。そのまま食べるには物足りないが、捨てるにはもったいない、微妙な量。これを使って、俺自身の夕食を作ることにした。
作ったのは、麻婆豆腐。挽肉が入っていて辛いんだから、豆腐を入れても食えるだろうという、乱暴な発想(笑) ほら、見た目も似てるじゃんっ。
作り方はかなり適当。フライパンに油をひいて、にんにくとしょうがを炒める。そこに鶏がらスープとねぎを入れ、炒めると言うか煮ると言うか、とにかくざっとねぎに火を通す。そこにいよいよ、キーマカレーを投入。もともと辛口のキーマカレーに、豆板醤とラー油を勢いよく投下し、全体をよく混ぜながら炒める。ぐつぐつ言い始めたところで刻んでおいた豆腐を投入して一気にからめ、豆腐が熱々になったら完成だ。
最後まで悩んだのが、味噌を使うかどうか。麻婆豆腐に味噌は欠かせないが、キーマカレーの味やコクと勝ち合ってしまう気がする。バランスを崩すよりも、コクの部分はキーマカレーに担ってもらうことにして、結局今回は味噌を投入しなかった。
さて、出来上がった料理をさらに盛り付けると、見た目は完全に麻婆豆腐。香りも、しょうがやにんにくが効いているので意外に麻婆豆腐っぽくなった。もちろんカレーの香りもある程度主張するので、ちょっと不思議な雰囲気ではある。食べてみると、ほぼ予想通りの味。カレーがベースなので麻婆豆腐よりもボディがしっかりしている。麻婆豆腐と同じ様にご飯によく合った。「中華とインドの融合、これはまさにシルクロード! よし、これをシルクロード豆腐と名付けよう」なんて盛り上がりながら食事をしたのだった。
実は以前にも、中華っぽい麺ということで中華スープをベースにカレーに使うスパイスを何種類も入れ、スパゲティを作ったことがあった。そのときの印象から、中華のベースとカレースパイスの組み合わせ自体には不安はなかった。唯一の不安要素は、キーマカレーにはふんだんにトマトが入っていること。はたしてトマトと豆腐は合うのか? それが気になりながらのトライだった。だが結果としては、トマトは中華にしっかり溶け込んでいた。トマトの主張を忘れることなく、しかも出しゃばらずに。これなら、何もカレーじゃなくて普通の麻婆豆腐にトマトを入れてもイケるのではないか?と思ってしまったくらい。ナスとトマトなんていうイタリアンの黄金の組み合わせを持ち込んで、トマト麻婆ナスなんてのもイケるかもしれない!
そう言っていたら、さっそくさーらが調べた。キッコーマンやデルモンテのサイトに、まさにそういうレシピが紹介されていた。自分の発想が認められたようで、なんとなく嬉しい(笑)
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