警官に停められた |
実家の家族で集まって昼食会だった。父母、子供たち3人。うちふたりは既婚なのでその家族も参加。総勢で10名のにぎやかな食事会となった。場所は品川プリンスホテル内「ハプナ」。ちょっとおしゃれなブュッフェレストランだ。和食、洋食、エスニックと料理のラインナップも豊富で、どれを食べても外れがない。デザートも、ケーキやゼリー、ムースなど多種多様なものが用意されていた。
食事でほろ酔いだったので、帰りの運転は母親まかせ。そのために、木更津組は最初からラグレイト1台に乗り合わせて参加していた。
その、帰り道。まもなく大井お南料金所から首都高速に乗ろうというあたりで警官にクルマを停められた。スピード違反でもなければ、携帯電話も使っていない。シートベルトに至っては、3列目まで全員が装着していた。何事かと思ったら「ナンバーにカバーつけてるでしょ。あれ、なんで?」と横柄に聞かれた。
そう。東京都内では赤外線を通さない、つまりオービスで撮影できないナンバープレートカバーは条例で禁止されている。国の法律では問題なく、車検も通るクルマであっても、東京都は走れないのだ。それを取り締まりたかったようだ。
しかし、東京都に頻繁に出かける俺のクルマにそんな面倒くさいものがつけてあるはずはない。オートバックスで800円で買った、ただのプラスティックのカバーだ。多少スモークはかかっているが、オービスで撮影すればナンバーの数字はちゃんと読めるはずだ。駐車場の自動精算機などでも、ナンバーはちゃんと読み取れている。
とにかく、すぐに何について文句をつけようとしているのかはわかった。ただ、最初から横柄な態度で来られたので、カチンと来た。意味がわからずポカンとしている母親のフォローのため、3列目シートから身を乗り出して「カバーでしょ。ちゃんと合法のものをつけてありますよ」と口を出した。すると今度は「息子さんのクルマですか? なんでカバーつけてるの? ちょっと来てもらっていい?」と、相変わらず上から目線。
とりあえずクルマを降り、ナンバーを一緒に見ながら「高速道路を走ることが多くてナンバープレートが汚れるから、市販のカバーを買ってつけてるんです。赤外線も通すし、ちゃんと適法なものを付けてますよ」と、こちらもややけんか腰。
警「これね、カバーの色がボディと似てるでしょ。最初ね、ナンバーがついてないのかと思って、それで停めたんだよ」
り「じゃぁ、ちゃんとついてるってわかったからもういいでしょう?」
警「とりあえず免許証見せてくれる?」
り「は? なぜですか? 問題ないのに?」
警「一応停めたらこっちも色々調べなきゃいけないことが」
り「問題ないってわかったんでしょう?」
警「そうだけどね」
り「じゃぁ知りません」
免許証は見せずに、またもそもそと3列目シートに潜り込む。 と、別の警官が来て間抜けな質問を。
警2「これ、なんでカバーつけてるの?」
り「さっき説明しましたよ」
警2「いや、そのときいなかったから」
り「じゃぁ、いた人に聞いてください」
取り締まる内容もなく停めて、この人が怒ってる。そこだけは理解したようで、「あの、ドア閉めましょうか」とか間抜けな気の使い方をした。うちのは電動スライドだから、ガキでも閉められる。こんなバカの手を借りるほどのことはない。「自分で閉めるので結構です」と言って、おれは3列目に引っ込んでしまった。
最初の警官は、しかたがないので運転していた母親に免許の提示を求めていた。しかし、提示させただけではなくその免許をどこかへ持って行き、しばらく戻らないので今度は父親がキレ気味。
父「それ、何を調べてるんですか?」
警「いろいろ照合しないといけないこととかもありまして。有効期限とか
は、見ればわかるんですがたまに偽造されていることなども」
父「偽造がそんなに多いんですか? だから調べるんですか?」
警「そんなに多い訳では」
父「じゃ、なんで調べてるんですか?」
警「いろいろありまして」
父「そりゃいろいろあるかもしれませんけど、理由もわからず調べられたらこっちは不安ですよね?」
そこまで文句をつけたところで免許証が帰ってきて、無事解放。本当に、腹が立った。大体、現状のままで車検を通したばかりだぞ。これを取り締まるなら、まず袖ヶ浦の陸運局事務所を取り締まってからにしてくれ。うちのクルマはそこのお墨付きだ。
警察官の訓練の中に、一般的な礼儀というのはないのだろうか。特に交通違反の場合、ほとんどの人はごく普通の常識的な一般人だ。高圧的な態度よりも丁寧な態度の方がよほど効果的だと思うのだが。
実際、数年前に運転中の携帯電話使用で白バイに呼び止められたことがあったが、そのときの警官は非常に礼儀正しかった。反則金の納付紙を渡しながら、「期限が短くて申し訳ないが、1週間以内に納めてください」と言ったのをよく覚えている。こちらが納めなければならないもので、法律で期限が決まっている。それを彼が謝る必要はまったくない。しかし、それを丁寧に説明してくれたことで、「申し訳ないことをしたな」と感じた。
実際には、交通取り締まりを担当する警官のほとんどは高圧的だ。交通取り締まりで捕まった人の多くが「悪いことをした」ではなく「運が悪かった」と思ってしまう原因の何割かは、彼らの態度にあると思う。
後になってちょっと気になったのは、「ナンバーがついていないかと思ったから停めた」という警官の発言。うちのクルマのナンバープレートは、右側にオフセットして取り付けてある。そしてラグレイトのバンパーは先端がとがった形になっているので、警官が待機する左側の路肩から見れば、確かにナンバープレートは見づらい。
ラグレイトのナンバープレートはノーマル状態ではセンターについているのだが、あまりにもナンバープレートステーがごつくて気に入らないので、それをはずして自作のステーで取り付け直しているのだ。
ただ、右側オフセットには理由があるのだ。駐車場の料金収受機や高速道路の入り口など、生活の中でナンバー読み取りが必要な機械はほとんど右側についているのだ。つまり、左にオフセットしてはクルマの使い勝手に支障が出る可能性がある。過去に、エスティマでナンバープレートを読みづらい角度で設置したときに、駐車場で読み取ってくれなかった経験もあるので、そこを考えての対処だ。もちろん、正面から普通に見えるので法律上も問題ない。オフセットせずセンターにつければいいじゃないかという人もいるかもしれないが、先述の通り、ラグレイトのバンパーは先端がとがっている。あの、ごっついナンバープレートステーなしには先端につかないのだ。バンパーの角度に合わせてグニッと曲げればつくかもしれないが それはごついナンバープレートステーよりカッコ悪そうだ。
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